天使・前4。

『ファンレター』

どうも。

そちらのみなさんはお元気ですか。
こちらは元気でやっています。
漫画は未だかけていません。

こないだ言っていた構想を最大限活かすには誰もみたことのない確かな構図を探す必要があるのです。
だから、まだ、一ページも、描けていません。
でも絵を描くことはやっぱり好きです。
こないだ花を喰らう妖怪の女の子がもう二度と会えなくなった大好きな男の子を夢に見るため、動物園のバク(夢を喰うあれです)のサクの前で眠る、『花と舞い散る夢』というタイトルのA4版の絵を描きました。
交通事故と戦うべくヨーロッパ(イギリスのロンドン)の交差点で手旗信号を始めた頭の変なおじさん(雲みたいなヒゲをたくわえていてかわいい)の絵も、これはマッキントッシュでだけど、描きました。

そういえば、こないだファンレターをだしました。
少し好きな人です。
文学の新人賞を獲った人です。
彼の作品の中に「漫画は文字から読むのか、絵から見るのか」という、明治維新の人の台詞があって、それにすごく感銘を受けたので、その気持ちを伝えたくてファンレターを書きました。

少し好き、というのは、私はその人のことをその作品とちょっとしたインタビューでしか知らず、もしかしたら、本当は大好きな人なのかもしれないし、ちょっと嫌いな人なのかもしれないけど、よくわからないということを含めての、少し好き、です。

だから、そんな風に、少し好き、なだけの人にファンレターをだしてもいいもんだろうか、私の書く文章は彼の近しい人のように振舞ってないだろうか何回も読み返し、いくつもの郵便ポストを巡り、投函口に手を入れたまま、手紙を離さず、次の郵便ポストに向かったりと、気持ちも体もうろうろしてしまいました。
そしてこれは、漫画を完成して誰かに読んでもらうことと同じなんじゃないかと思いました。
どんな風に読まれるかはやっぱりまったくわからなくて、だから恐ろしかったりします。
でも少し期待します。
もしかしたら、返事がもらえて(ファンレターのことです)、そこから知り合いになってもっともっと仲良くなってずっと一緒にやっていける仲になるんじゃないか、とか。(美優姉ちゃんが、お見合いパーティーに行く前にする期待と同じようなものです)でも期待しちゃだめだと思うようにしています。
感銘を受けた気持ちをただ伝えたい、ということの方がなによりもまさったので、手紙をだすことにしたのだからと思うのです。

そちらは寒いですか。

こちらはさきほど青空なのに雪が舞っていました。
粉雪じゃない、まさにスノーフレークというような雪でした。
桜の花びらのようにきれいでした。
だから、今から、『バクの夢の中に花吹雪』というタイトルのA4版の絵を一枚描こうと思っています。

ではみなさんによろしくお伝えください。

さいごに。

私はあなたが好きです。